他人の目が怖くて休職した4年目PTのその後。「他人の目が気になる」を乗り越えた本当の理由

マネジメント

今日は、以前の記事で紹介した「他人の目が怖くて休職してしまったスタッフ」の、その後の現状報告です。

当時は「入職4年目の女性理学療法士が、周囲の評価を気にしすぎるあまり不眠に陥り、休職を余儀なくされた」というお話でした。彼女に対して、私は精神論で励ますのではなく、思考プロセスを整理するための「ワークシート」を渡し、一緒に自己認知のバグを修正するアプローチを続けてきました。

結論から言うと、今の彼女は驚くほど元気に働いています。

最近、彼女の部署異動に伴って改めて面談を行う機会がありました。そこで「休職していたあの時期を振り返って、今の自分と比べてみてどう感じている?」と率直に聞いてみたのです。

彼女は、こう答えてくれました。

「もちろん、今でも人の目が気になるし、怖いなと思うことは当然あります。ただ、それ以上に、例えば周囲から『あいつ、全然頑張ってないよね』と言われたとしても、心の中で『いや、私は私なりにちゃんと頑張ってるし』と思えるようになったんです。そう思えるようになってからは、他人の声がさほど気にならなくなりました」

この言葉を聞いた瞬間、私は管理者冥利に尽きるというか、一人の人間として本当に強くなったなと深く感動しました。

このエピソードは、私自身にとっても大きな学びになりました。

今までは私は「自信を持て」と簡単に言っていました。そんな言葉を人に掛けられたくらいで自信が持てるなら、誰も苦労はしません。むしろ、中身が伴わないのに「自信を持て」と強いるのは、一種のパワハラですらあります。きっと「この人は根性論ばかりで、私のこと何もわかっていない」と思われていたことでしょう。

では、半年にも満たない短い期間で、彼女は何によって自信を手に入れたのでしょうか?

この期間で、彼女の知識やリハビリ技術が劇的にアップしたとは考えにくいです。変わったのは、「自分自身のアクション(行動)」です。アドバイスを素直に聞き入れ、ワークシートを使い、今までとは違う行動を自分なりにコツコツと積み重ねてきた。その事実だけが、彼女の盾になったのです。

彼女が自ら「いや、私は頑張っているし、努力している」と口にできた強さは、ここにあります。

意識のフォーカスを「他人」に当てるのをやめ、「自分自身の行動」にフォーカスを当てていく。これこそが、他人の目に怯えないための唯一のハックです。

今後も同じように人間関係や評価に悩むスタッフに出くわしたときは、彼女との成功体験をベースに、迷える子羊たちを救う仕掛けを作っていきたいと思います。

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