理学療法士のための資産形成:将来の不安を解消し、豊かな人生を送るための実践ガイド

person putting coin in a piggy bank 資産形成
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理学療法士や作業療法士といった医療専門職は、高い専門性と社会貢献性を誇る、非常にやりがいのある仕事です。しかし、その一方で、将来の経済的な見通し、特に子供の教育費や自身の老後資金に対して、漠然とした不安を抱えている方も少なくありません。まさに私もその1人でした。やりがいはあるけど、給料全然増えていかない。。。サラリーマンとかの方が給料良かったのかな。。。起業とかしたほうがいいのかな。。。皆さんも同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。
本章では、40代前半で3人の子供の大学までの学費の目処を立てた一人の理学療法士の実体験に基づき、将来の経済的自由を手に入れるための具体的な資産形成術を紹介します。これは、一部の富裕層だけが可能な特別な方法ではありません。日々の支出を見直し、国の制度を賢く活用することで、誰にでも実践可能な「再現性の高い」戦略です。
本章の目的は、単に「お金を増やす方法」を提示することではありません。経済的な基盤を固めることで、精神的な余裕を生み出し、仕事やプライベートにおいて「本当にやりたいこと」を諦めない、より豊かで満足度の高い人生を実現するための羅針盤となることを目指します。

資産形成を始めるにあたり、最も重要なのは「現状を正確に把握すること」と「正しい知識を得て行動に移すこと」です。z

1.1 スタートラインの確認:20代後半、貯金ほぼゼロからの出発

本事例の理学療法士、つまり私は、恥ずかしながら結婚当初(20代後半)の貯金はほとんどありませんでした。若い頃は、その日暮らしで食べ歩き、飲み歩き、好きなものを好きなだけ買ってしまっていました。これは決して私だけの話ではないと思います。特に若い世代では、自己投資や経験にお金を使うことが多く、まとまった貯蓄がないことも一般的です。ちなみに私は浪費だけでなく、勉強会に行ったり多少の自己投資もしていました(ちっさい抵抗もしておく)。
ちなみに妻は作業療法士でして(これもあるある)、彼女はもともと倹約家なためそれなりに貯金はあったそうです。細かくは聞いていませんが。

1.2 知識の獲得:リベラルアーツ大学(リベ大)との出会い

資産形成における最大の障壁は「知識不足」と「漠然とした不安」です。何から手をつけて良いかわからない、投資は怖いものだという先入観が、行動を妨げます。
おそらく7年前くらいだったと思います。私はたまたまYouTubeで目に入った「リベラルアーツ大学(両学長)」のコンテンツを見て、徐々に引き込まれていき、気づけば洗濯中も通勤中も、学長が配信するたくさんの動画を過去のものにまで遡って視聴していました。そして両学長から多くを学んだものを一つ一つ実践に移しました。これは、現代における資産形成の学習方法として非常に役立ちます。私は人生が180°好転したといっても過言ではありませんでした。現代では、YouTube、ブログ、書籍など、無料で質の高い金融教育コンテンツにアクセスできます。リベラルアーツ大学のように、特定の金融商品を売りつけるのではなく、普遍的な「お金にまつわる5つの力(貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う)」を体系的に解説する情報源は、初心者にとって非常に有用です。信頼できる情報源を見つけ、知識を体系的にインプットすることが、誤った判断を避ける上で不可欠です。

チャンネル名: 両学長 リベラルアーツ大学

チャンネルURL: http://www.youtube.com/channel/UC67Wr_9pA4I0glIxDt_Cpyw

ぜひ観てみてください!


知識を得たら、次はいよいよ実践です。ここでは、私が実践した具体的なステップを、順番に解説します。

2.1 【守る力】固定費の削減:資産を増やす前の「絶対原則」

資産形成において、「収入を増やす」ことよりも先に着手すべきは、「不要な支出を減らす」ことです。特に、毎月自動的に引き落とされる「固定費」の見直しは、一度行えば効果が永続するため、最も効果的です。

  1. 通信費の見直し(大手キャリア → 格安SIM)
  • 実践例: 月々7,000〜8,000円の大手キャリアから楽天モバイルへ変更。月々の支払いが2,000〜3,000円になります。ちなみに最近息子もスマホを持ち始めて、楽天モバイルにしました。これは月500円くらいで大人とほぼ同じ機能が使えます。
  • 効果: 毎月約5,000円、年間で60,000円の削減。これは、投資に回せる強力な原資となります。
  • 考察: 楽天モバイルは電波状況に課題がある地域もありますが、「データ通信量無制限」というメリットを最大限に活用し、情報収集(YouTube視聴など)に役立てています。友人や家族との連絡はLINE電話やメールで事足ります。デメリットとしてはLINEが使えない状況(上司や他の会社・病院の方との連絡)で連絡をしなくてはならない場合です。私は電波が必ず入る場所をあらかじめ決めておくことで対応しています。これに関しては若干面倒ですが、メリットの方が遥かに大きいと感じています。自身のライフスタイルに合ったプランを選択することが重要です。

1.保険の見直し(貯蓄型保険の解約)

  • 実践例: 若い頃に加入した貯蓄型の医療保険・生命保険(月々約30,000円)を解約。
  • なぜ解約したのか?: 貯蓄型保険は、「保障」と「貯蓄」が一体になった商品ですが、多くの場合、手数料が高く、投資商品としてのリターンは非常に低い傾向にあります。保障は保障(掛け捨て)、投資は投資(NISAなど)と、目的を分けて考える「保険と投資の分離」が合理的です。
  • 見直し後の保険構成:
    • 生命保険・収入保障保険: 遺された家族の生活を守るための必須の保障。合わせて月々6,000円程度に最適化しましたが、遺された家族が普通の生活をする分(大学入学も含め)には問題ない程度の収入は得られます。前提に遺族保険など国が保障している保険についてはあらかじめ調べておくといいと思います。Google Geminiなどで調べればわかりやすく教えてくれます。
    • 自動車保険・火災保険: 万が一の際に経済的破綻を防ぐための損害保険。
  • ポイント: 保険は「滅多に起こらないが、起こると経済的に破綻するリスク」に備えるためのものです。不要な特約や過剰な保障を見直すことで、固定費を大幅に削減できます。

2.2 【増やす力】非課税制度の最大活用:NISAによる教育資金準備

固定費削減で生み出した余剰資金は、眠らせておくのではなく、「増やす」フェーズに移行させます。その最も有効な手段が、国が用意した非課税投資制度「NISA」です。

  • 2.2.1 ジュニアNISAの活用事例(※現在は新規受付終了)
    私は、2023年末で終了した「ジュニアNISA」を最大限に活用しました。
  • 制度概要: 子供一人あたり年間80万円まで非課税で投資できる制度。
  • 実践例: 子供3人 × 80万円 = 年間240万円を、3〜4年間積立投資。これは結構しんどかった笑
  • 投資先: ハイリスク・ハイリターンではなく「ローリスク・ローリターン(正しくはミドルリスク・ミドルリターン)」の投資信託。
  • 将来のシミュレーション: 当初投じた資金(約300万円)が、現時点で1.5倍、子供が高校3年生になる頃には、複利の効果によって約2倍程度に成長する見込み(年利5%で計算)。
    【キーワード】複利の力
    複利とは、元本だけでなく、運用で得た利益にもさらに利息が付く仕組みのことです。「雪だるま式にお金が増える」と形容され、特に「長期」で運用することで絶大な効果を発揮します。アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだとも言われるこの力は、長期的な資産形成の核となります。ジュニアNISAの事例では、元本の倍近くまで資産が増える可能性があり、これが複利の威力を示しています。
  • 2.2.2 新NISAへの応用:これから始める人のための戦略
    ジュニアNISAは終了しましたが、2024年から始まった「新NISA」は、さらに強力な制度です。
  • 制度のポイント:
  • 生涯にわたる非課税保有限度額(1,800万円)
  • 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円)
  • 制度の恒久化
  • 教育資金準備への応用: 私は、ジュニアNISAで準備した資金に加え、不足分(私立大学進学を想定し、一人あたり残り400万円)を、現在、夫婦で新NISAを活用して準備しています(夫婦で月々約10万円を積立)。
  • これから始める方へ: たとえ20代後半であっても、子供一人あたり年間80万円を4〜5年間頑張って積立投資し、それを大学入学まで約15年以上運用すれば、学費の大部分を賄うことが可能です。早く始めるほど、複利の効果を最大限に享受できます。若い=『時間』を武器にできる、このことに早くに気づいた方が勝てる世界です。

2.3 【守る力②】緊急時の備え:生活防衛資金の確保

投資はあくまで余剰資金で行うべきです。そのために不可欠なのが「生活防衛資金」です。

  • 目的: 怪我や病気、失業など、不測の事態で収入が途絶えた際に、生活を維持するための資金。
  • 金額の目安: 生活費の3ヶ月分〜2年分など、個人の状況(職業、家族構成など)によりますが、私は100〜150万円を一つの目安としています。
  • 効果:
  1. 精神的な安定: いざという時の備えがあることで、安心して日々の生活や長期的な投資に取り組める。これが意外と心理的に大きな役割を果たしています。
  2. 不本意な投資資産の売却を防ぐ: 相場が下落しているタイミングで、生活のためにやむなく資産を売却する(狼狽売り)事態を避けられる。

2.4 【貯める力】強制的な定期預金:バビロンの大富豪の教え

給料が入ったら、支出した残りを貯金するのではなく、まず先に一定額を貯金に回す「手をつけない定期預金」が有効です。

  • 実践例: 毎月の給料の1割(例:2〜3万円)を、使う前に銀行の定期預金に移動させる。
  • 出典: この考え方は、古代の知恵を記した名著『バビロンの大富豪』にも通じる「収入の十分の一を貯金せよ」という教えに基づいています。
  • 効果:
  • 給料の1割程度であれば、生活水準を大きく変えることなく実践可能。
  • 「気づかぬうちに貯まっている」という成功体験が、さらなるモチベーションにつながる。
  • この資金を、旅行や趣味など、人生を豊かにする「使う力」の原資にすることもできる。

一連の戦略を実践した結果、私がどのような変化を経験したかお伝えします。

3.1 経済的な余裕と精神的な安定

40代にして子供3人分の学費の目処が立ったことで、周囲が教育費に頭を悩ませる中、経済的なプレッシャーからほぼ完全に解放されました。この余裕が、精神的な安定につながっています。

3.2 「使う力」の実践:人生を豊かにするための自己投資

資産形成の最終目的は、数字を増やすこと自体ではありません。お金を「自分の人生を豊かにするために使う」ことです。お金そのものには何の価値もありません。お金は何かと交換して初めて価値が生まれるのですから。

重要なポイント: 両学長の受け売りですが、「やりたいことリスト」に基づき、自分の価値観に沿った、人生の満足度を高めるための「価値ある支出」としてものを買ったりサービスを受けるとよりいいと思います。

3.3 人生の羅針盤:「やりたいことリスト」の作成

両学長が推奨する「やりたいことリスト100」の作成は、資産形成のモチベーションを維持し、人生の方向性を定める上で非常に有効です。

リストの例:

  • 海外旅行に行く
  • 子供とキャンプに行く
  • バイクに乗りたい
  • 全国の温泉を巡りたい
  • 本当に美味しいものを食べに行く
  • なぜリストが重要か: 自分の「やりたいこと」を明確にすることで、何のためにお金を貯め、増やしているのかという目的がはっきりします。これにより、日々の節約や積立投資が「我慢」ではなく、「未来への投資」としてポジティブに捉えられるようになります。子供の頃、TVに出演していた資産家の女性が「お金は集めるのではない、揃えるものだ」と話していました。当時は全く理解していませんでしたが、両学長の教えを聞いて自分のやりたいことリストを作った時に、「あぁ、あの時聞いた言葉の意味はこれだったんだ」と気づきました。

本章では、一人の理学療法士の実体験を元に、将来の経済的自由を獲得するための具体的な資産形成戦略を解説しました。特別な才能や莫大な初期資金がなくても、正しい知識を学び、着実に実践することで、誰でも豊かな人生を築くことが可能です。今すぐ行動を起こし、未来の自分と家族のために、賢い一歩を踏み出しましょう。そして自分の人生は自分で舵を取る

【理学療法士のための資産形成 完全ロードマップ】

◆ Step 0: マインドセット

  • 現状把握: 自身の資産・負債、家計の収支を把握する。
  • 知識獲得: 信頼できる情報源(リベ大など)から「お金の5つの力」しっかりを学ぶ。YOU TUBE、書籍を活用。
  • 目標設定: 「やりたいことリスト」を作成し、何のために資産形成をするのかを明確にする。

◆ Step 1: 守る力(支出の最適化)

  • キーワード: 固定費削減
  • アクション:通信費: 大手キャリア → 格安SIMへ変更。保険: 貯蓄型保険を見直し、「保険と投資の分離」を徹底。必要な保障(掛け捨て)のみに絞る。
  • 目的: 投資の原資となる「余剰資金」を最大化する。

◆ Step 2: 貯める力(基盤の構築)

  • キーワード: 生活防衛資金, 手をつけない定期預金
  • アクション:生活費3ヶ月〜2年分の現金を確保する。給料の1割を、使う前に別の口座へ強制的に移動させる。
  • 目的: 精神的安定の確保と、不測の事態への備え。

◆ Step 3: 増やす力(資産の成長)

  • キーワード: 新NISA, 長期・積立・分散, 複利
  • アクション:余剰資金を新NISA口座でインデックスファンドなどに積立投資する。教育資金、老後資金など、目的に合わせて長期的な視点で運用する。
  • 目的: 複利の力を利用して、効率的に資産を拡大させる。時間こそが最大の味方。

◆ Step 4: 使う力(人生の充実)

  • キーワード: 価値ある支出
  • アクション:「やりたいことリスト」に基づき、人生の満足度を高めることにお金を使う(趣味、旅行、自己投資など)。
  • 目的: 資産形成の最終目標である「豊かな人生の実現」。

これはやる気さえあればいつでも誰にでもできる内容です。文字だけ読むとそれほど大したこととは思わないかもしれませんが、全てを実践した時の精神的な安定感は言い難いものがあります。しかも何かを失うようなリスクはほどんどないと思います。そして私自身もまだ何かを成し遂げたわけではありませんので、ぜひみなさんと一緒に、自分で人生の舵取りができるようになりたいと思います。

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